
〒708-0842 岡山県津山市河辺943-1
TEL.0868-26-0110
+消化器内科について
+消化器内科について
内科系疾患全般を幅広く診療しております。
発熱や咳、頭痛など日常的によくみられる症状はもちろん、胃腸の不調や高血圧・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)といった生活習慣病まで、総合的に対応いたします。また、当クリニックでは管理栄養士による食事指導も行っており、日々の生活習慣の改善をサポートしています。
+各種検査のご案内
+各種検査のご案内
\ 早期発見・早期治療を /

上部内視鏡検査(胃カメラ)や下部内視鏡検査(大腸カメラ)の検査を行っています。早期ガンの発見や診断に大変有効な検査です。さらにはガンの危険性を少しでも減らす予防医学につなげることに意味があります。また、ピロリ菌検査や一般的な検査も行っています。
胃の検査胃の不調や健康状態を調べる検査には、
などがあります。
それぞれ検査方法や分かる病気、精密さに違いがあり、症状や目的に応じて適切な検査を選ぶことが大切です。
当院では、できるだけ負担を抑えながら、安心して検査を受けていただけるよう丁寧にご案内しております。
内視鏡検査(胃カメラ)
内視鏡で食道・胃・十二視腸の内部を直接観察する方法です。ガンだけでなく潰瘍、逆流性食道炎、胃炎など様々な病気の発見に有効で、最も精密な検査に位置します。同時にピロリ菌の検査も可能です。
胃がん、食道がん、十二指腸がんといった悪性腫瘍などの他に胃潰瘍や十二指腸潰瘍
急性胃炎、慢性胃炎
胃ポリープ、十二指腸ポリープ
逆流性食道炎、ピロリ菌感染症
検査方法
\苦痛の少ない鼻からの検査に対応しています/
苦痛の少ない
鼻からの検査に
\ 対応しています /
経口法
(口から入れる方法)

内視鏡が
舌のつけ根を通るため
不快や吐き気を感じやすい
経鼻法
(鼻から入れる方法)

内視鏡が舌のつけ根を通らずのどにも触れないので
不快や吐き気を感じにくい
「胃カメラは苦しいもの」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
当クリニックが導入している経鼻内視鏡は、鼻から細いスコープを挿入するため、舌の根元に触れず、「オェッ」となる嘔吐反射がほとんどありません。
「検査が怖くてバリウムを選んでいた」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
レントゲン検査(バリウム検査)

検診などで以前から行われる方法で、バリウムを飲みレントゲンを撮影する方法です。食道・胃・十二指腸の観察が可能ですが、精密さでは内視鏡検査にはまったくかなわず、こちらは精密検査という位置づけではありません。
検査で被爆がある点、精密さの点で内視鏡に及ばない点、レントゲンで異常が出れば胃カメラをしないといけないという理由から、鼻から入れる胃カメラの登場以降は、最初から胃カメラを選択する方が増えています。レントゲンの方がわかりやすい病気もありますが、特別な理由がない限りは胃カメラの方をおすすめしています。

ピロリ菌は胃の粘膜に住み着く菌で、正確にはヘリコバクター・ピロリという菌です。ピロリ菌は胃潰瘍や慢性胃炎、特に胃がんの大きな原因になります。胃がんの方のほとんどにピロリ菌がいることから、胃がんの大きな原因であることには間違いありません。ピロリ菌の診断・治療が広まることで、わが国では今後、胃ガンが減っていくと言われているくらいピロリ菌は近年注目されています。
それだけ悪さをする菌ではありますが、除菌治療の成功率が比較的高いことから、まずは自分がピロリ菌に感染しているかどうかを知ることに非常に意味があります。感染経路についてはまだ議論があるところではありますが、幼児の頃に食べ物や飲み物を介して感染するというのが有力な説です。そのため、小さなお子さんがいる場合は自分が子供に移さないためにもピロリ菌がいるかどうかを知ることは意味があります。
<ピロリ菌によって引き起こされる症状>
胃の内部は、胃酸によって強い酸性の状態が保たれており、通常生物は生息できません。しかし、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を体内から作り出して胃酸を中和し、結果として胃の粘膜が傷つけられることになります。ピロリ菌が胃の粘膜に感染すると炎症が起こります。感染が長く続くと、最終的には胃粘膜全体に広がり慢性胃炎となります。この慢性胃炎をヘリコバクター・ピロリ感染胃炎と呼びます。ピロリ菌によって引き起こされる症状は下記のとおりです。
などの自覚症状がある方は、ピロリ菌の検査を受けられることをおすすめします。
<検査方法>
ピロリ菌の検査は、胃カメラを使用する方法と使用しない方法があり、それぞれ特徴や検査精度が異なります。患者さまの状態に合わせて適切な方法をご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。また、胃カメラ検査で慢性胃炎が確認された場合には、ピロリ菌の検査および除菌治療は保険適用となります。早期に診断・除菌を行うことが、胃がん予防につながります。
腸の検査大腸の病気を調べる検査には、大腸内視鏡検査や便潜血検査があります。
大腸がんは早期には自覚症状が少ないことも多く、気づかないうちに進行してしまう場合があります。検査によって早期発見・早期治療につなげることで、将来的なリスクを大きく減らすことが可能です。症状のある方はもちろん、健康診断で異常を指摘された方や、定期的なチェックをご希望の方もお気軽にご相談ください。
内視鏡検査(大腸)
肛門から直腸・大腸全体・小腸の一部までの広い範囲を観察します。癌をはじめとしてさまざまな病気の発見や組織採取、止血、内視鏡手術などに役立っています。近年では、食生活の欧米化により、大腸がんが急増しています。大腸がんの早期には症状のない場合が多く、発見が遅れる場合があります。しかし、大腸内視鏡検査での早期発見(ポリープのうちに切除すること)により大腸がんによって命を落す可能性をほぼゼロにすることが可能です。早期発見のために、定期的な検査をお勧めします。
<検査方法>

当クリニックでは、磁気を利用し腹部の中の本来見ることの出来ない内視鏡の位置や形状を、放射線被爆を受けることなくリアルタイムで3次元画像で確認することができます。また、患者さま自身も検査中にご自身の大腸内部の様子を観察することが可能です。大腸内視鏡検査とは「つらく苦しい、痛い検査」と一般的に思われていますが、当クリニックでは経験の積んだ医師によって行うため、少ない負担で検査を受けていただくことができますのでご安心ください。
検便検査(便潜血検査)

健診などで行う便の中に血液が混じってるかどうかを調べる検査です。便を提出していただくだけですので、痛みもなく簡単に行うことができます。
この検査で異常が出た場合は内視鏡検査などの精密検査を行うことを強くおすすめします。
便秘は、痔などの肛門疾患を悪化させる大きな原因の一つです。肛門への負担を減らすためには、便の硬さや太さを整えることが大切です。
便が太く硬いほど、排便時に肛門を傷つけやすく、出血や痔核の悪化につながります。理想的な便の太さは「大人の親指程度」とされており、無理なく排便できる状態が望ましいと考えられています。また、毎日排便があっても、便の先端だけが硬くなる方もいます。そのため、朝だけでなく夜にも少し排便しておくことで、翌朝の排便時の負担を軽減できる場合があります。
当院では、「1日2回・親指程度の太さの便」を理想的な排便状態の目安としてご案内しています。
当院では
便秘指導を行っています

「お薬に頼らない自然な便通を」
食べたらその分きちんと出す。健やかな体に欠かせない基本です。しかし、近年ではその自然なお通じのサイクルがスムーズに回らない人がどんどん増えています。たかが便秘と思われるかもしれませんが、放っておくと痔や大腸ガンなど、重大な疾患を招きかねません。当院では、患者さまお一人おひとりの状態に合わせて、生活指導、食事指導を行っております。薬については、副作用のない薬を処方していきますが、最終的にはお薬に頼らない自然な便通(自力排便)を目指します。
便秘症の種類
大腸の中にがんなどがあったり癒着による通過障害がある場合です。腹痛や腹満感がおもな症状で、便意(便をしたい感じ)はあまりでてきません。治療法は手術的な方法になります。
1、習慣性便秘
不規則な排便習慣が原因で、便意があっても排便をがまんする習慣を長期間続けているうちに肛門のちかくに便が来ても便意を感じなくなってしまった状態です。排便に必要な直腸の収縮が弱くなり排便が困難になります。肛門ちかくに長時間便を溜めないことが治療になります。浣腸が最も効果的ですが、排便習慣を正しくすることが重要です。朝食後30分以内が腸が一番よく動くのでこれを利用して排便するようにして下さい。
2、弛緩性便秘
大腸のなかに便が多量に溜まっていても肛門ちかくまで便を送り込む腸管運動が弱くなっている状態です。習慣性便秘が慢性化した場合や長期間腸管刺激性下剤を飲み続けた場合などにみられます。
何日も排便がなく、腹部が張っても便意がなかなかでてきません。腹痛はあまり強くありません。
水分と食物繊維を大量にとることが大切ですが、これだけでは改善しないことも多いようです。
便秘症の対策
①便を硬くしないために、水分補給を心がけましょう。

便秘予防には、水分補給が大切です。
水分が不足すると、身体は便から水分を吸収し、便が硬くなってしまいます。特に便秘気味の方は、こまめな水分補給を心がけましょう。1日2リットル程度を目安に、水やお茶をしっかり摂ることが大切です。
②繊維の多い食べ物

食物繊維をしっかり摂りましょう。野菜や果物、きのこ、海藻などに含まれる食物繊維は、便をやわらかくし、腸の動きを活発にする働きがあります。近年は食生活の変化により、食物繊維が不足しがちです。毎日の食事で、野菜を意識して取り入れましょう。
③排便の習慣を!

毎日の排便習慣を大切にしましょう。朝は余裕をもって起き、落ち着いてトイレへ行く習慣をつけることが大切です。便意を我慢したり、慌てたりすると、うまく排便できないことがあります。また、水分や食事のあとなど、腸が動きやすいタイミングでトイレに行くことも効果的です。
④排便は大切な日常生活の一つ

便意を感じたら、早めにトイレへ行きましょう。便意を我慢すると、腸の動きが鈍くなり、便秘につながることがあります。排便は健康を保つために大切な習慣です。無理に我慢せず、自然なタイミングを大切にしましょう。
+おなかの病気について
+おなかの病気について
主に大腸・胃の疾患についてご紹介します。
当院は、難病指定されている潰瘍性大腸炎、クローン病を診療することができる難病指定医療機関の指定を受けています。
近年、食生活の欧米化に伴い、大腸がんが激増し胃がんをしのぐ発生率となっております。1960年から1999年までの40年間で、患者数が約2倍に増加しています。その増加は主に結腸がんの増加によると考えられています。多くの大腸がんはほとんど無症状のまま進行し、腹痛などの症状が出てから発見されるとすでに転移していおり、手遅れとなることが少なくありません。男性については、肺がん、胃がんに次いで第3位となっています。また、女性については2005年以降は死亡率1位になりました。女性に多いがんと聞くと乳がんと思い浮かべる方が多いと思いますが、実は死亡率で見た場合、大腸がんの方が多いのです。ピンクリボン運動で乳がん検診と早期発見の重要性に対する意識は高まってきていますが、女性の大腸がんに対する認識はまだまだ少ない段階にあるのが現状です。
原因
以下の項目にあてはまる内容が多い方は要注意です。一度検査を受けることをお勧めします。
生活習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)が関与していると考えられています。
症状
大腸がんの怖いところは、かなり進行するまで症状がないということです。おしりからの出血や便秘などの症状が出現して病院を受診する頃には、手遅れになるまで進行していたというケースがよくあります。
痔だと思っていたら、実は・・・
大腸がんの症状として多いのは血便です。同じ血便が出る痔だと思い込んでしまう方は少なくありません。
大腸がんは、見つけるのが早ければ早いほど、完全に治る可能性が高くなります。
早期の段階で発見できるように、ただの痔だと過信するのではなく、必ず医師にご相談ください。
<排便の変化>
<お腹の変化>
<その他の変化>
検便で行う大腸がん検診は今後増えていく大腸がんを発見する上で大きな役割を占めています。しかし、大腸癌検診として行う便潜血検査は、文字通り便に血が混じっているかどうかを調べるためのものであり、がんの有無を問うものではありません。あくまでも出血をおこすほど進んだ癌を発見するという意味です。よって、良性ポリープや早期大腸がんでは異常が現れないこともあるため、検査結果が陰性であっても大腸がんの心配はないとも言い切れません。
大腸ポリープとは、胃や腸などの内壁にできた、きのこ状やいぼ状の腫瘍(しゅよう)の総称で、大腸ポリープは大腸の粘膜にできたポリープのことです。大腸ポリープには、炎症性のもの、過誤種腫性(大腸粘膜に迷入した細胞から発生)、腫瘍性のものなどがあります。いずれも小さいうちは自覚症状はほとんどありません。形は様々で、大きさも1mm程度から5cm以上とあります。ポリープは形だけでは判別は難しいのですが、8割以上は腫瘍性のものと考えられています。腫瘍性ポリープはそのまま放置しておくと少しずつ大きくなり5年ぐらいでがん化するものもあるといわれています。
1、腺腫性ポリープ
いわゆる大腸腺腫です。最も多いポリープで、がんに進展する可能性が最もあります。しかし、多くの腺腫性ポリープはそのままか、一部退 縮するものもありますが、サイズが大きかったり、徐々に大きくなったりした場合は特に注意が必要です。
2、過形成ポリープ
基本的には良性ですが、がんに進展する可能性もわずかながらあります。ほとんど正常な大腸の粘膜細胞が炎症等の原因で増えてしまい、ポリープのように見えるものです。
3、炎症性ポリープ
がんに進展する可能性はほとんどありません。激しい腸の炎症後、粘膜が再生するときに増殖した細胞が塊を作りできるものです。
4、粘膜下腫瘍
粘膜の下にできる腫瘍のため、隆起が穏やかです。ほとんどが脂肪種等の良性腫瘍ですが、悪性腫瘍が隠れていそうな時は切除の対象となります。
原因
大腸ポリープの原因は大腸の粘膜に存在している細胞が異常増殖し、隆起して表面に出てくることです。これがどうして引き起こされるのかというと、腺腫に関しては生活習慣などと関係があるのではないかと考えられています。
脂肪分の摂り過ぎや、食物繊維の不足により、大腸ポリープになるリスクが増大するといわれています。脂質を過度に摂ると腸の中で発がん物質が多くなりやすく、食物繊維が不足していると便がスムーズに排泄されにくくなります。
腸内で発生した発がん物質が排出されないまま長く居座ることになるため、腺腫やがんが引き起こされやすくなるという理屈です。
また、遺伝により大腸ポリープになることもあり、これは家族性大腸腺腫症(かぞくせいだいちょうせんしゅしょう)といいます。非常に多くの腺腫が認められるのが特徴で、将来がん化するためがんを未然に防ぐための手術を受けなくてはいけません。
症状
自覚症状はほとんどありません。ある程度の大きさになると便が接触することにより少しずつ出血することがあります。
眼で見ても判らないような出血もあり、最近では便潜血検査といって便を科学的に検査して血液が混じっているかどうか調べることができます。
治療
基本的には、切除が必要です。
大腸ポリープの治療方法の一つとしては、内視鏡による切除が挙げられます。検査をおこなった際に同時に切除するのも珍しい話ではありません。ただし、大腸ポリープが大きい場合には、内視鏡による切除が複数回にわたることがあります。また、内視鏡以外の方法として大腸ポリープが大きい場合は開腹手術が選択されるケースもあります。
(大腸ポリープと大腸がん)
大腸がんはポリープを長年放置してガン化するものと、いきなりガンが発症する場合と2種類あります。大腸ポリープはほとんどの例で進行するまで症状がありません。大腸がんで命を落とさないためには、定期的に大腸内視鏡検査を受けて、大腸ポリープのうちに切除しておくことが重要です。

ポリープの部分に金属の輪をかけて高周波の電流を流して焼き切ります。合併症としては切除した部分から出血したり、穿孔といって腸に穴があくことがあります。合併症を予防するために、ポリープ切除後およそ10日程度は食べ物の量を減らし、アルコールや刺激の強い食品は避ける必要があります。
大腸の壁の一部が弱くなり、腸の外側へポケット状に突き出したものを大腸憩室といい、内視鏡で観察すると、まるで蜂の巣のような窪みが見えます。
大腸憩室を持っている方はたくさんおられ、特に高齢者では半数以上の方に見つかるものなので、通常は心配する必要はありません。
この病気はほとんど無症状ですが、多数の憩室がある方だと腹痛の原因となることもあります。
まれに憩室に細菌が繁殖して腹痛や発熱を起こしたり(大腸憩室炎)、憩室から出血する(憩室出血)場合はあるため、治療が必要となります。
原因
従来、欧米では左側の大腸(S状結腸)に好発するのに対し、日本では右側結腸に多いといわれてきました。しかし、近年の食習慣や生活様式の欧米化に伴い、日本でも左側大腸の症例が増えています。第一の原因として、大腸内圧の上昇があげられます。すなわち、最近の食生活の欧米化とともに、肉食が多く、食物繊維の摂取量が減少したため、便秘や腸管のれん縮、ひいては腸管内圧の上昇を起こしやすくなったと考えられています。第二の原因として、加齢による腸管壁の脆弱化(ぜいじゃくか)があげられます。その他、体質、人種、遺伝、生活環境などの要因も複雑に作用し合って発生すると考えられます。
症状
ほとんどの方は自覚症状がありませんが、中には腹痛、発熱、下血などの症状が出ることがあり、その場合は大腸憩室症といわれています。何故、そのような症状が発症するかというと、袋の中に便が溜まり炎症をおこしたり、腸内圧の上昇や便が溜まる刺激で腸の壁の血管が傷ついてしまうためと考えられています。つまり、右側の大腸(上行結腸)に憩室がある場合は炎症が起きると右側の下腹にかけて痛みが出たり、左側の大腸(下行結腸からS 状結腸)に憩室がある場合は炎症が起きると左側の下腹にかけて痛みが発症します。
治療
普段から気をつけることは、動物性タンパクや脂肪を減らし、繊維質の多い食事を心がけ、便秘をしないよう、場合によっては下剤を飲むことも大切です。その他にも暴飲暴食、過労、ストレスを避けて生活することも重要です。
基本的には、症状が出なければそのまま経過観察をするということになりますが、憩室炎を起こすと腸が狭くなったり、癒着、穿孔や腹膜炎を起こすことがあるので注意が必要です。
また、出血を起こすような場合は、内視鏡治療や、血管塞栓術などの止血処置を必要とすることもあり、症状を繰り返す方や、症状のひどい方は外科的な手術が必要な場合があります。
大腸憩室を指摘されたことがある方は、常日頃から生活習慣に注意が必要ですが、万が一症状が出るような方は、早めに内科や外科にかかることをお勧めいたします。また、一般検診で便の中に血液が混ざる、時々なんとなくお腹が痛むという方は、大腸の検査をおすすめします。
IBS(過敏性腸症候群)は、腸の検査や血液検査で明らかな異常が認められないにもかかわらず、腹痛や腹部の不快感を伴って、便秘や下痢が続く病気です。以前は過敏性大腸(かびんせいだいちょう)といわれていましたが、小腸を含めた腸全体に機能異常があることがわかってきたため、過敏性腸症候群と呼ばれるようになりました。
この病気は、日本を含む先進国に多い病気です。日本人では10〜15%に認められ、消化器科を受診する人の3分の1を占めるほど、頻度の高い病気です。発症年齢は 20〜40 代に多く、男女比は1対1.6で、やや女性に多くみられます。症状が重い場合には、電車や車の中で急にトイレ に行きたくなるため、学校や会社に行けなくなったり、外出を控えるようになったりなど、生活の質を低下させてしまうケースもあります。
下痢や腹痛は誰しもが経験する症状であり、それ自体が珍しいことではありません。
しかしそれゆえに、「ただの下痢や腹痛だから」と当たり前のように受け入れてしまい、そこに病気が潜んでいたとしても気づきにくい場合が多いようです。
こんな経験はありませんか?
1、下痢型
突然、便意が襲い、下痢になるタイプです。通勤電車などで下痢になった経験があると、その時の不安感がストレスとなり、通勤電車などに乗るたびに下痢が起こりやすくなります。軟らかい便や、水のような便が25%以上ある場合を指します。
2、便秘型
腸管がけいれんを起こし、便が停滞してしまいます。そうなると、便から水分が奪われ、固くなった便はコロコロとした形になり、ますます便が外に出てきにくくなり、便秘が悪化します。硬い便やコロコロした便が25%以上ある場合を指します。
3、交代型
上記の「下痢型」と「便秘型」の症状を交互に繰り返してしまう症状です。
4、分類不能型
上記のいずれも満たさないもの。
その他、腹部膨満感、腹鳴(ふくめい)(おなかがごろごろ鳴る)、放屁などのガス症状も比較的多くみられます。このように、過敏性腸症候群では、腹痛やガス、下痢、便秘といった症状が起て、 日常生活に支障をきたす場合があります。ストレスによって起こることが多く、それで症状が起きてまたストレスとなると悪循環になってしまうこともあります。 また、腸は第二の脳といわれるように、脳と腸は「脳腸相関」といわれる密接な関係があります。 腸管には「腸管神経叢(ちょうかんしんけいそう)」があります。 腸管神経叢は、脳と関連した神経管から発生していて、脳がストレスを感じると、その刺激が腸管神経叢に伝わります。そして、腸管が反応して便通異常やガス、腹部膨張感や腹痛となります。 その症状が、今度は逆のルートで脳に不安や緊張などのストレスを与え、頭痛、疲労感、不安感、 集中力の欠如など、さまざまな消化器以外の症状をひきおこします。 このように、「過敏性腸炎症候群」の患者さんは、この信号が伝わりやすくなっているため、腸が過剰に反応してしまうのです。また最近では、このしくみにセロトニンという物質(神経伝達物質※1)が深くかかわっていることや、セロトニンをコントロールすることで、ストレスがあっても症状を抑えられることがわかってきたのです。
治療
薬による治療や、食事療法、生活指導を行います。
治療においては、「命に関わることはないが、経過が長く完全に治ることが少ない」というこの病気の性質を理解することが必要です。また、症状の完全な消失にこだわらず、日常生活のなかで病気とうまく付き合っていくことも大切です。
1、薬による治療
整腸剤、腸の緊張や痛みをとる鎮痙剤、止痢剤、安定剤、漢方薬などを用います。最近では新しいタイプの治療薬として、腸のセロトニンに働きかけ、早い段階から確実に症状を改善する薬も用いられています。
2、食事療法
基本的には、腸を刺激しないようにするのが大切です。
・香辛料や冷たい飲食物、脂っこいものなどは避ける
・乳製品やアルコールも下痢の原因になる可能性があるため、控える
・3食を決まった時間に摂り、食事をしっかり噛んで、ゆっくり食べるよう心がける。
・食べすぎ、食事を一気にかきこむということは避ける
・水分や食物繊維を多く摂れるような食事に心がける
3、運動療法
適度な運動は腸の働きを整える効果が期待できるほか、気分転換・ストレス解消にもなります。体操や散歩などの軽い運動を生活に取り入れましょう。
大腸に小さく浅い潰瘍が多発する病気です。クローン病とともに炎症性腸疾患に分類されます。
大腸に炎症をおこす病気には原因がはっきりしているものとそうでないものがあります。原因が明らかな腸炎については、たとえば食中毒では特定の細菌が原因となることが多く、また抗生剤などの薬剤によって腸内細菌のバランスが乱れて腸炎を起こすこともあります。
潰瘍性大腸炎ではその原因が明らかではなく、非特異性腸炎の一種として分類されています。最近になり、その原因も少しずつ明らかになってきており、潰瘍性大腸炎では免疫(体に何らかの刺激が加わると排除しようとすること)反応が過剰に働いてしまい、大腸に障害(炎症)を与えてしまうことが考えられています。
原因
複数の原因が関与していると考えられていますが現時点では不明な点が多い病気です。何らかの遺伝的要素に食事や腸内細菌などの環境因子が加わり、上で述べた免疫の過剰により炎症をおこすと考えられています。最近では、日本の研究グループから特定の遺伝子の配列の違い(遺伝子多型)が潰瘍性大腸炎と関係があることが報告されましたが、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
父親や母親が潰瘍性大腸炎の場合、子供さんが潰瘍性大腸炎になるリスクは病気でない方と比べやや高いですが、これは遺伝子的要素だけでなく食生活など他の因子も関与していると考えられています。
症状
治療
潰瘍性大腸炎の治療の中心はペンタサ・サラゾピリンに代表される5-アミノサリチル酸製剤とステロイド製剤になります。また炎症が直腸やS状結腸が中心の場合には注腸療法や座薬を用いることもあります。重症例では入院の上ステロイドを点滴で行う治療法が中心になります。
また、再燃を繰り返す場合、ステロイド療法が効果が認められない場合には免疫調節剤、血球成分吸着・除去療法(GCAP,LCAP)が行われます。内科治療が効果がない場合は、外科的手術が必要なこともまれにあります。
大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍をひきおこす原因不明の疾患の総称を炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)といいます。潰瘍性大腸炎とと似ている点も多く、2つまとめて炎症性腸疾患と呼びます。
クローン病もこの炎症性腸疾患のひとつで、1932年にニューヨークのマウントサイナイ病院の内科医クローン先生らによって限局性回腸炎としてはじめて報告された病気です。クローン病は、主として若年者にみられ、口から肛門まで全消化器官に炎症性の潰瘍などの病変ができます。慢性的に寛解と再燃を繰り返し、継続的な治療を必要とします。人に感染したり遺伝する病気ではありません。
原因
遺伝的要因とそれに基づく腸管での異常な免疫反応のためとされていますが、解明されていません。食生活の欧米化によって患者数が増えているといわれ、食物中の物質や微生物が抗原となって異常反応を引き起こすことが、原因のひとつと考えられています。
症状
治療
クローン病の治療の原則は、内科療法。とくに腸を安静にする栄養療法です。栄養状態を少しでもよい状態として、薬物療法も加えて炎症の再燃を防いでいきます。いずれにしろ、長いつきあいになる病気です。 また、外科療法が必要になる場合があります。
胃ガンは胃の粘膜から発生するガンのことをいいます。いろいろな刺激にさらされるため、潰瘍ができたりガンができたりするのですが、ピロリ菌の感染が最も関係が大きいことが近年わかってきました。胃ガンは胃の内側を覆う粘膜から発生するので、胃の中から内視鏡(胃カメラ)で観察することによって比較的早期に診断することが可能です。胃がんはイボのように隆起したり、潰瘍のように陥没する場合が多く、バリウムによるX線検査や内視鏡検査で胃の内部の凸凹や、色の変わったところを詳しくみることで診断できます。胃がんは日本人に多い病気ですから、40歳を超えたら毎年検診を受けることが望ましいです。また、胃がんそのものは遺伝しませんが、血縁の方に胃ガンにかかった方がいる場合はより注意が必要です。
胃がんは胃壁から発生しますが、粘膜のどの層まで達しているかによって「早期ガン」「進行ガン」に分かれます。 されに肉眼で見た形によっても細かく分類されるほか、分化度によって分けられることもあります。
原因
下記の要因が関与しますが、ピロリ菌感染が最も大きな原因になります。
胃ガンの危険因子
以下の項目に当てはまる内容が多い方は要注意です。一度検査を受けることをお勧めいたします。
・ピロリ菌感染している
・タバコを吸う
・塩分のとりすぎ
・運動不足
・太り気味
・野菜や果物をあまり食べない
・お酒をたくさん飲む
・家族の中に胃ガンにかかった人がいる
症状
まだガンの広がりが最小限にとどまっている早期がんの場合、多くは無症状です。自覚できる症状があるとすれば、以下になります。
一般的な胃炎や胃潰瘍との区別もつきにくいため、早期発見のためには年に1度の胃ガン検診を受けるとともに、不調がある程度続くようなら積極的に受診されることをおすすめします。
ガンが広がり進行ガンになった場合、次第に胃ガン特有の症状がみられるようになります。
さらに病状が進むと…
お腹に水がたまる腹水や貧血、全身倦怠感などが見られる場合があります。
\定期検査で胃ガンの早期発見・早期治療につなげましょう/
最近の研究から、日本人の胃ガンの99%にヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)が関与していることがわかってきました。ピロリ菌感染をできる限り早く診断して、除菌をすることが推奨されています。胃ガンになったとしても、初期のうちに発見・治療ができれば、比較的治る可能性も高いことが報告されています。早期発見・治療につなげるためには、定期的な検査を受けることが大切です。
そけいヘルニア(鼠径ヘルニア・脱腸)とは、本来、お腹の中に納まっているはずの臓器(腸など)が、皮膚をかぶって外に飛び出して、膨らんだ状態をヘルニア(脱腸)といいます。病気では有りますが、良性疾患ですので早期に治療を行えば何も恐れることはありません。
ヘルニアの種類

・加齢:特に40歳以上の男性
・日常生活:咳をよくする人、妊娠をしている人、過激な運動をする人
・職業:お腹に力がかかる仕事、立ち仕事に従事している人
・病気など:便秘症、肥満、喘息、慢性肺疾患
症状
①脱腸の初期段階では、違和感を感じます
脱腸(そけいヘルニア)になると、立った時やおなかに力をいれたときに、足のつけ根のところ(そけい部)に柔らかいふくらみが出てきます。この状態だと、ふくらみは寝たり、手で押さえると引っ込みます。この段階では、特に痛みは感じないので軽く考えがちです。おそらく、脱腸(そけいヘルニア)だと気づかない人もいることでしょう。
②脱腸になると、徐々に日常生活に支障が出てきます
脱腸(そけいヘルニア)に気づく頃には痛みと、違和感を感じるようになります。
「長時間立っているのが辛い」「息苦しい」「時々、鋭い痛みが走る」 「お腹が突っ張っている感じが常にする」といった症状が出てきます。 こうなってくると、生活に支障が出てきてしまうので、ストレスともなってしまいます。ストレスは自分の健康のみならず、周囲の人にも影響が出てくるので、要注意です。
飛び出た脱腸(そけいヘルニア)部分が、筋肉でしめつけられ戻らなくなった状態になってしまいます。この状態を、嵌頓(かんとん)状態といいます。
脱腸(そけいヘルニア)を放置していると、 この嵌頓ヘルニアになってしまう危険性があります。 腸が嵌頓を起こすと、腸の中を食べ物が流れていかなくなってしまい腸閉塞を起こします。 また、しめつけられた腸に血液が流れなくなり、 腸の組織が死んでしまい(壊死)、命に関わる場合もあります。嵌頓は、いつ起こるのか予想できません。 嵌頓が起きた場合には緊急手術が必要になります。腸の壊死があった場合には腸を切除しなくてはならないこともあり、長期の入院治療が必要になります。 普段より、2倍3倍の大きさになり戻らないときにはすぐに救急病院を受診してください。